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徒
然日曜日
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新聞の折り込み広告をみて、
はじめて中央卸売市場へ行ってみた。
ふだんは一般の人は入れないけど、今日は一般解放のイベントがあるという。
前から見に行きたいと思っていたこともあって、着の身着のまま出かけた。
いろんな種類の魚たちが
ぴちぴち跳ねているところや、
みずみずしい白菜や大根が
ずらりとならぶ様子を撮るべくカメラを持っていったけど、市場の朝は早く、12時過
ぎに着いていたんでは魚はすべて売り切れ、面影さえもみることができなかった。
まだ野菜と果物のワゴンはいくつか出ていて、「2袋300円!」の威勢のいい声にひ
かれてゴールドキウイを買った。おじさんが満面の笑みをたたえ、「べっぴんさんや!
おまけしたって。」隣のおにいさんが景品のキウイハンカチを1枚余分に入れてくれ
た。久しくほめられていなかったのでかなりゴキゲン♪ でもハンカチよりキウイもい
っこ入れてほしかった。
場内にはおでんやヤキソバ、それにボールを
投げるゲームなんかのテントが立っていて、
プチお祭りムード。そのうち真中の特設ステー
ジで「模擬せり」がはじまった。はじめはモジモ
ジしていた観客たちも、だんだんノッてきて次々
果物を競り落としていく。けっこうエキサイティン
グ。おもしろかった♪
会場の外には行列のできているお寿司屋さん
や業務用食材を売るお店が軒を連ねている。
かつげないほど大きな袋に入った「パン粉」
や、みたこともないメーカーの地味なパッケー
ジに大量に入った食材などが並んでいるのが
珍しくて、しばらく店内をうろうろ。
卸売市場ってこんなんだったのかー。気が済
んだ。ちょっとおもしろかった。
行きしなはJRからひと駅地下鉄に乗ったけど、帰りは歩いてみることに。ガードマンさん
に方向を聞いたら「こっちですけどかなり遠いですよ。」と言われたけど、知らない街を迷
子
感覚を楽しみながら歩くのは好き。殺風景な国
道沿いをてくてく歩いていく。何十年も前からある
ような看板や、懐かしいアパートの電灯の装飾に
タイムスリップした気分。それもそのはず、私は実
はこのあたりで生まれた。正確な住所は憶えてい
ないけど、こんな感じの路地を入っていったところ
に、3歳ぐらいまでいたはず。そんなことを想いなが
ら顔を上げると、かつて父親の勤めていた会社が
目の前に。はじめて近くで見た。夢のような現実
のようなゆらゆらした感覚のまま歩きつづけると、
見慣れたビル。約40分の迷子の旅、終了。
現実に戻ったところでSofmap。自作マシンのコーナーへ。「組立セット」なるものを買え
ば、初心者でもプラモデルをつくるように自分でパソコンを作ることができるらしい。
眉間に皺をよせながら一生懸命棚の品物を見つめるが、やっぱりさっぱりわからない。
セットになってるのは割高なような気がする。かといってパーツを自分で選ぶなんて・・・
そんなこと・・・。いっちょまえに、グラフィックに重点、USB2.0は欲しい、などの要望はあ
るけど、だからどうしたらいいのかは全くわからない・・・。本は1冊買ったけど・・。
今日もまた収穫無しで肩を落して店を出た。ふぅ。
どなたかお詳しい方、どんなことでもいいのでご教示ください。お願いします。。。
さて、次は引きこもり中の念願であったカフェめぐり。第一のめあてであった
ここ
は、あい
にく満員だったのであきらめ、何度か行ったことのある
この店
へ。歩きっぱなしでおなか
ぺこぺこ、でももう4時、というこんなお客様のために、「3時以降の軽食メニュー」という
のがあって助かった! 選んだプレートは、豚バラ肉と蒸し鶏のごまだれ和えが
それぞ
れ
はさまれたプチパン2個と、煮ぬき卵半分、レタスのサラダの上にマッシュしたかぼ
ちゃがたっぷり。お茶は「黒菊」。プーアール茶と菊の花のお茶のブレンドだそう。ポット
でゆっくり楽しんでほっこり。
ちょっと元気を取り戻したので、デパート、雑貨屋のいつものコースの後、帰る前に港の
公園まで足を伸ばした。チェックポイントである、カフェとインテリアショップが合体した
店
は、前とだいぶん変わってしまっていた。前のが好きだったのでちょっぴり残念。
というわけで、突然思いついて出かけて、お昼過ぎには帰るつもりだったのに結局は
夕暮れ。この街の黄昏はほんとにすてき。とくにこんな冬支度に向かう季節は、なんて
表現していいかわからないけど、サウタージ。子供のころ、ハイカラだったおばあちゃん
に連れてきてもらったこの街への憧憬が、今も胸に刻まれているのかもしれない。きっと
それもちょうどこんな季節の夕暮れ、帰宅を急ぐ祖母に手を引かれながら見た光景だった
のだろう。
〜〜 おしまい 〜〜
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