●● 栗の渋皮煮 ●●
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昔勤めていた会社で、来客用のお弁当を頼んでいた仕出屋さんが、
季節ごとに旬の趣きいっぱいのくだものを差し入れてくださっていました。
ある秋の日に職人気質のおじさんがもってきてくれたのが、『栗の渋皮煮』。
はじめて見るその姿にびっくり、そして食べてみてもっとびっくり!
こんなおいしいものがあったとは・・・と感動してしまいました。

さすがお料理屋さんだなーと感心。これはプロ中のプロの技であって自分に
つくれるようなものじゃないと思っていましたが、今回たくさん栗をいただいた
ので一念奮起して果敢にも挑戦! ネットで検索すると結構たくさんレシピが
載っており、それらを参考にしてつくってみました。


<つくりかた>

1.栗500gを、むきやすくするために60℃くらいのお湯に浸し、冷めるまでおいておく。
2.渋皮に傷をつけないように鬼皮だけをむいていく。

最初に包丁を入れると
後は手で
剥けます。

1個目失敗。。。
意外と薄い鬼皮。


これくらいでもだめ?

3.鍋に栗がかぶるくらいの水を入れ、重曹を小さじ1杯弱加えて20分ほど茹でる。

最初は中火、沸騰したら弱火で。
火が強いと渋皮が破れることがある。

 
4.火から下ろして人肌まで冷まし、湯を捨てて流水で渋皮の余分な繊維を指で洗い落す。
  急に冷水にとると湯むきのような状態になり、渋皮が破れて花が咲いたようになる
 はい、なりました・・・
   ...ので、急ぐときは蓋をずらした鍋の上から水を少しずつ注ぎながら冷ますとよい。
   また、空気に触れても破れやすくなるためなるべく水の中で洗うようにする。

5.この作業をアクをとりながら3〜4回繰り返す。2度目以降は重曹は入れなくてよい。
 3度目でもこんなにアクが!

.再びかぶるくらいの水を入れて火にかけ、沸騰したら赤砂糖を3回に分けて加え煮る。
  砂糖の重量は栗の半分程度。(今回は少な目の150gにしてみました。)

7.1時間ほど弱火で煮たら、ブランデー大さじ1杯ほどを加えて火を止め、熱いまま煮汁
  ごと煮沸消毒した瓶に詰めてできあがり。

長期保存するなら、砂糖の分量を増やし、
栗とシロップを入れた瓶ごと(はずした蓋も)煮沸すると
1年くらい保存できるそうです。



「渋皮の傷ついてしまったものは渋皮煮にはできないので、渋皮もむいて塩茹でし他の料理に使う。」
と書いてあったのでそうしましたが、家庭用なら少々傷ついてても大丈夫かも。完璧にむいても、上の
写真のとおり火加減の失敗などでいくつか渋皮が破れてしまいました。それでも見栄えは悪いけどシ
ロップに漬けちゃえば味は同じ!

渋皮煮にするには栗が新鮮なことが条件で、古いとアクが抜けないそうです。
拾いたての栗をいただき、すぐに茹でたのでその条件はクリア!

レシピによっては7〜8回、なんて書いてあるアク抜き作業も大粒で良質の栗
だったおかげで3回で済みました。

できあがりはふんわりほこほこ、やわらか〜い! おいしい渋皮煮ができました。






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