■2006年01月26日(木)
チャンティング
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会社の帰りにヨガ。今回は「メスの蜂の羽音の呼吸法」というのをはじめて体験。 「オスの蜂の羽音の呼吸法もあるんですけど、皆さんきっと笑うと思いますので今回やりません。」 ってもーどんなんどんなん? 気になるぅ。(笑)
「メスの蜂の羽音の呼吸法」は、息をいっぱいまで吸って、吐くときにハミングのような音を出しながら細く長く、息が切れるまで続ける、というもの。音が頭蓋内に響くので「脳のマッサージ」の効能があり、何人かで一緒に行うとさらに共鳴して、効果が倍増するのだそう。やってみるとたしかに不思議な感覚で、瞑想に入りやすく、きもちがいい。
長くなるのとテーマが違うので、一日の日記を二つの記事に分けて書きましたが、まさしく前述の「チャンティング」の一種。欲しい情報はすべて向こうからやってくる。つながるつながる、もう止まりません。(笑)
レッスンが終わり、次回の予約を書き込み終わったとき、「会社は毎日は行ってないんですか?」と先生が話しかけてきた。「は、はい。」と答えると、「他の日は何をしてるんですか?」
私は人見知りで、とくに長くお付き合いすることになる人との最初のコミュニケーションがとても苦手。何か話そうとするのだけど、ものすごく緊張してしまって、「こう言ったら、こう反応されるだろう。そしたら次に何を言ったらいいのかわからない。。。」ってなって、思いつく言葉の端からくずれてしまい、何も言えなくなってしまう。黙ってるのもいけないと思い無理に話したりもするんだけど、そうすると緊張のオーラが渦巻いて、相手に奇異な感覚を与えてしまい、その後のコミュニケーションに支障をきたすことが多い。好きな人、気になっている人、大切に思っている人に対するほど、この傾向が強くなる。
実は先生に対しても、ヨガを始めて以来ずっとそんなぎくしゃくした気持ちを持っていた。興味のあること、つながることがいっぱいで、話しかけてみたいんだけど話しかけられない。。。せめて敵意がないことだけでも表現しようと、笑顔で挨拶するのが精一杯。
そんなとき先生が、静かに、落ち着いた声と態度で話しかけてきた。
「ホームページを作る仕事を家でしてるんです。」と答えると先生は前のめりになって、「えーっ、そうなん? 知らなかったーっ。今ちょうどここのサイトがね・・・」と、あとは矢継ぎ早に質問。気づいたらあれもこれもと、時間を惜しむように、息を切らせながらぺらぺらぺらぺらと喋っていたひつじ^^; 巷にはハードなヨガがあふれているのに、たまたま入会したこの教室が自分が求めていた、自分にぴったりのリラックス系のヨガでとても満足していること、同じようにマタニティヨガのレッスンなどもされている“O先生”と年末に会ったこと、etc... そして先生からは、教室のサイトがどんなふうにしてつくられたか、これからどうしていきたいか、などなど。。。気づくともう誰も居なくなった教室で、ふたりで盛り上がってしまっていました^^
私の人見知りは、たぶん「受け容れられない」という予期不安によるもの。 びくびくしていたり、あるいは反動でその逆に高圧的な話し方になったり、異様な緊張感を醸し出している人を前にすると、ひとは不安になったり不愉快な気持ちになるもので、その結果“予期”は的中する。そして私は「あの人は私のことが嫌いなのだ。これ以上不愉快な思いをさせないように、なるべく離れていよう。」と思う。
そんなことをふとこぼしたところ、友人が、「先生はその道のプロなのだから、きっとそのことを解決しようと働きかけてくる。まあ待ってみて。」と自信ありげに言った。自我が縮小している私にはそうは思えなかったけど、この友人の言うことは必ず当たるのだった。
無理のないタイミングで、核心を得た言葉で話しかけられ、その態度がなんだかゆったりと落ち着いていて、受け容れ態勢だった。私はOKのサインを受け取り、今度はまったくぎくしゃくすることなく、次から次へ、自分の言葉で、話したいことを話し、伝えたいことを伝えることができた。
「謎の人やってん。」と先生。「時々しか出勤してない、って聞いてたから。」「そうですよねー。じゃあ一体何食べて生きてるんやろ、って思いますよねー。」と私。げらげら。
エネルギーに満ちて帰宅したあと、今日あったできごとを反芻しながら、「先生ってすごい。ヨガってすごい。おそるべし、ヨガ!」と思った。つながることの大切さ、そして、つながる“技術”と、あたたかく力強いそのパワーについて、飽きることなく考え、さらにエネルギーでいっぱいになったひつじでした^^ | | |