2008年03月23日(日)
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水辺観察園をおさんぽしていたら、黒猫があらわれた。初めて見る顔。 声をかけてみると首の横をこすりつけながら脚の周りをぐるぐる。人懐っこい。 しばらく撫でていたら、少し離れたところに猫の知人と思しき女性が立ってこちらを見ていることに気づいて、立ち上がってどうぞ、と離れようとしたら、 「最近捨てられたんですよ。新参者の割にはほら、態度が大きいでしょう? ちゃんとやっていけるか心配してるんです。」と女性。 私も石神井公園の猫たちのことについてはかねてからいろいろ知りたいと思っていたので少しお話ししてみた。 「名前はついているんですか?」 「・・・黒いからクロ(笑)。こうして可愛がってくれる人もいれば、いじめる人もいるんですよね...」 この公園にいる人たちはみんな動物好きでやさしいから、猫たちものびのびしているなーと思ってたのに、現実は違ってたみたい。驚いたのは尻尾の話。 この公園の猫たちは尻尾のごく短いのが多くて、最初謎だった。 昔「断尾」という風習があったと聞くので、衛生問題対策かなにかで子猫のうちにそういう処置(子猫のうちは無痛と勝手に予想)をするのだろうか、とか、はたまた生まれてすぐにカラスに尻尾を食べられちゃう、とか。 残念ながら答は違っていて、心無い人が尻尾を折っている、とのこと。 折れたところから先が壊死して落ち、場所が悪ければ神経を損傷してしまうのだそう。 猫って、猫嫌いの人にほとんど憎しみのような感情を持たれることがある。うちの母もそのひとり^^; 「恩を仇で返す」とか言ってるし^^; でもまあ嫌いでも危害を加える人はほとんどいないと思うけど、世の中にはヤバい人もたくさんいるからね...単なる弱いものいじめ、というのもあるかもしれない。
「もらわれていった子たちもいるんですよ。」と女性。餌付けしていわゆる“猫かわいがり”しているだけでなく、ちゃんと猫たちの将来も見守っているみたい。 でも、餌付けしていること自体に不快感を持っている人たちもいるだろう。
話はちょっとそれるけど、三宝寺池にはおそろしいほどの数の鯉がいて、そのどれもが巨大。その鯉や水鳥に餌をやる人たちがいて、池の水が富栄養化して、希少植物がどんどん絶えていっている。餌を投げると大群で寄ってきて大きな口をパクパクして食べるのでインタラクティブでおもしろいから、いくら張り紙をしてあっても餌をやる人は後を絶たない。
猫の話に戻って・・・猫に餌付けしている人を、鯉に餌をやっているのと同じように非難する人もいるのかな、なんて考えてしまう。私は絶対違うと思うけど、人それぞれ考えが違うからね。。。
猫はいろいろ教えてくれるよ。 私はいつも猫たちからいっぱいエネルギーをもらってるし、いろんなこと教わってる。 人とコミュニケーションしつつ、時には狩もする。そのしっかりとキマった立ち位置も、自然体なところも、独存の生きかたも、カッコイイと思う。 そして、猫は愛をいっぱい持っていると思うんだけどな。 | | |