■2009年12月11日(金)
ひつじも歩けば事件に遭遇
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遅れていたオシゴトの請求書を送るため雨の中郵便局まで歩いて行った帰り、 30m先の道端の低い位置に不審な物体発見。 目を凝らすと傘が伏せてあって、その横で人がうごめいている。 アブナイ人? 何事もなかったように数人の人が通り過ぎる中、一人のサラリーマン風の男性が足を止め、近づいていった。と同時に、その物体がおばあさんであることがわかり、私も駆け寄った。
雨でぬれたアスファルトに足を滑らせて転んだらしく、顔から流血! 「大丈夫ですか?」と聞くと「ええ、大丈夫です。」と確かな返答。 男性が右脇をかかえ、「そっちを」と言われて私も左脇をかかえる。 なかなか立てないようなので、「立てますか?」と聞いた瞬間、私がおばあちゃんのズボンをちょっとだけ踏んでたことに気づいた。(・∇・;) 何事もなかったかのように足をどけて、二人でおばあちゃんを助け起こす。 サラリーマン氏は、あとはまかせた、という風に、上司が部下にするように瞬時に私に目配せをし、「じゃ。」と言ってすぐ立ち去った。
「じゃ。」と言われて「ええ。」と反射的に即答したものの、こんなときどうしたらいいのかわからない。 とりあえず動揺してると思しきご本人にティッシュで流血を拭き取りながら話しかける。 「頬と唇にちょっと怪我をされてて、血がたくさん出てるので鏡を見たら驚かれるかもしれませんが大丈夫ですよ^^」 「まあおやさしい。」なんて言われておせっかい心が芽生え、見ると大きな荷物を二つ持って、片足を引きずっているので、途中まで、とついて行った。 昭和7年生まれ、山歩きが趣味で水泳では世界大会に出場していたとのこと。身体に対する自信とプライドがあって、「こんなのは怪我のうちに入らない。なんともない。鍛えなくちゃ。」となかなか荷物を持たせてくれない。 流血+びっこ(放送禁止?)だけどしっかりとしたお口ぶりでいろんなお話をされる。 「身体を鍛えることは大切ですよ。きれいな人は顔のことばかりするけど、人生何があるかわからないですからね。」 きれいだなんて、いえーそんなー、と答えたけど別に私のことじゃなかったみたい。( ゚д゚) お話ししながら、少しずつ荷物を持たせてもらい、二人で車を避けながらよたよたと歩いていると、突然美形の若いおねいさんに道を尋ねられた。気丈に答えようとするおばあちゃんの流血フェイスを見ておねいさんビクーリ! 手短に事情を話し、その先にお豆腐やさんがあるから、とのおばあちゃんの言葉に「じゃ、そこで聞いたらきっとわかりますね。」と送り出す。こんなときになんでまた…まあ雨降りっていろいろ、途方に暮れてる人が多いのかもね^^;
そんなこんなでトータル15分ほどで家に着いた。 ら、門の前でまたコケた^^; なんとかドアまでたどりつき、荷物を手渡すと、一生懸命運んできたお買い物の中からかつおぶしの袋その他を出して渡そうとするので固辞、玄関に入るのを見届けて帰ってきたんだけど、その後大丈夫かなー。。 家に帰ったとたん安心して気を失ったりしてないかな。 旦那さんはいるけどお出かけのようだった。 病院にも行ってくれそうになかったけど、もしあとでどこか腫れても明日・明後日は病院もお休み。ちょとシンパイ。 でも人に関わるのってここまでというところがあるんだろうな。それ以上はきっと関われない。 とくにこのあたりの年配の人は「自分の身は自分で処す」というような気概があって、関西では依存的な人に出会うことが多かった私には新鮮。江戸っ子気質なのかな。
私のほうは、常々感じている「身体を鍛える」ことの必要性についてメッセージをもらった出逢いだったような気がしている。 それも「 毎日」。雨だからって休んでちゃだめなんだって(笑)。 わかりまちた。これから雨でもお散歩行くよ、おばあちゃん♪
写真は12/2に撮ったもの↓。今は紅葉もほとんど散りました^^ | | | |