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2007年12月22日（土）
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東京行きを決めたとき、隠密裏ｗにささっと飛び出して終わり、って思ってたんだけどそうはいかず、母の知人の人たち数人からお祝をいただいてしまった。
入籍をするつもりがなかったのでお祝をいただくのは心苦しかったし、内祝の件でまた母と密にコンタクトしなければならず、引越前後はもう体力気力を使い果たしてなにも考えられなかったこともあり、正直言って面倒でもあった。
普通結婚祝をいただいたら１か月以内に内祝を贈らなければならない。でも私の場合名前も変わってないし、お礼状の名前はどうしたらいいんだろ...とか悩んでいるうちに日々が過ぎてしまった。
結局、親が受け取ったお祝については親がお礼をする、ということを母がどこからか聞いてきて（本当にそれが正しいのかどうかわかりませんが...）事なきを得たのだけど、お祝をくださったのは実家の近所・元近所の小母さん方で、私が小さいころからお世話になってきた方々なので、お礼も報告もしていないことがずっと気がかりだった。
今月に入ってようやく落ち着いてきたので、がんばってお礼ミッションを計画。
石神井公園の近くに、小麦粉の替わりに玄米粉、白砂糖の替わりにメープルシロップや和三盆を使用したお菓子をつくっている、「ル・ゲンマイ」というナチュラル＆ヘルシー志向のケーキ屋さんを見つけていたので、ちょうどシーズンでもあるしクリスマスの彩りにお菓子を贈ることにした。
クリスマスカードには紅葉と、公園でリースをつくっている私の写真と、それぞれの方に感謝の思いを込めたメッセージ。これを書けるようになるまですっごく時間がかかったｗ 私は常に母の欲求に基づく評価によって制御されてきたので、母にかかわるミッションにおいて自分を表現しようとすると、ブレーキを踏みながらアクセル全開にしているようになって膨大なエネルギーを消費してしまう。でも今回、これだけはやり遂げなければならない気がしたのでうんしょ、とがんばり、お祝をくださった５軒＋母１軒＋今回のことで私がとてもお世話になった方２軒に、なんとかクリスマスプレゼントを贈ることができた。
心のもやもやがスッキリ晴れてほっとしていたところ、今朝電話が鳴った。
「私、誰だかわかりますか？」「・・・あ！ Ｋさんのおばちゃん？！」
Ｋさんは実家の上階に住んでいらした方。私と同い年の男の子がいて、入居時の三歳のころからよく面倒をみていただいた。１０年ほど前に大阪に引越され、その後もよく母とコンタクトをとってくださっている。
「私、あなたが自分の幸せをみつけてお母さんのそばを離れたこと、本当にうれしく思ってるの。あなたが一番大変だった。よくがんばったわね。普通ならもうとっくに飛び出してるところよ。私ずっと、なんで早く飛び出さないのかとやきもきしてたのよ。お母さんには内緒ｗ」
母の知人はみんな私のことを批判的に見ていると思っていたら、思いがけず愛情のこもった肯定の言葉をもらい、うるうるしてしまった^^;
それが単なる陰口でないのは、Ｋさんが母のことを本当に心配してよく面倒を見てくださっているのを知っているのでわかる。
実は先にお礼をした親戚からの手紙に「忙しいのはわかるけどたまには声を聞かせてあげなさい。それが一番の薬です。」という苦言があって、またもやもやしていたところだったので、一層うれしかった。
お父さんも大変だったと思うよ、とＫさん。
凍らせていたものが融けていく。
頑なになる必要もなくなって素直な自分が現れる。
私がとってもファンであるところの吉永小百合ちゃん。
先月ＮＨＫのＮスペで特集があり、母親との確執について語ったとのこと。
見たかったなぁ。でもうちＴＶないし。ケータイのワンセグはあるけど内緒ｗ
彼女は女優として最も忙しかったとき、このままでは自分の人生を歩めない、とステージママと決別し、結婚に反対した両親の参列のないまま普段着で結婚式を挙げたんだって。
それまでの彼女はおりこうさんで、母親に意見できなかった。
だから自分の人生を歩こうと決めたとき、過剰なまでに強い態度に出なければならなかったのだろうな。
小さいころからお母さんになる夢を持っていたけど、母とのことがあり、また女優業のこともあって、子どもにちゃんと接してあげる自信がなくて子供を持たなかったという。
昔見たＴＶで、そのころはまだそんなことをちゃんと公にしてなかったころだと思うけど、「母とのことがあって子どもは持たなかった。」と言って、そのことで涙していた。
あのころからかな、小百合ちゃんらぶ、になったのは...
こちらに来て、一旦オールクリア・真っ白になって、それから母の夢にうなされたり、ケータイ小説を読んでいて思いがけず父のことで自分の心の奥に封印していたことがフラッシュバックして号泣したり、手紙の苦言にSt.Angerがまた首をもたげてきたり、ということがあって、そして今日、強くあたたかい「Ｙｅｓ。」の言葉に承認され、また前へ向かって歩き出すエネルギーをもらったり。なんだかすごく大きなうねりが起こっているのを強く感じる。
午後、買物から帰ってきたら、別の小母さんからも留守電にメッセージが入っていた。
懐かしい明るい声。
いろんな人たちに育てられてきたんだな。
無償の愛って、存在するね、きっと^^ | | |
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